ABOUT


 血液・生体防御学研究室は難治性血液疾患と闘病を続ける患者さんたちの治療に結びつく新しい治療法の開発を目指す研究を行っています。難治性血液疾患は造血細胞移植や新規治療法の開発によって、治癒率の向上が見られていますが、未だに治癒できない疾患も多く、病気が治癒していても後遺症や合併症に苦しみ、健康な毎日を送れない患者さんが数多くおられます。私自身、長年、京都大学小児科の血液腫瘍部門の臨床の責任者として多くの子供たちの病気と闘って来ましたが、このような患者さんの治癒率の向上や合併症、後遺症の軽減に役立つ地道な研究こそが最も重要です。当研究室のすべてのプロジェクトは患者さんの臨床につながる大事な研究です。

現在の研究室の研究テーマは

1. 抗癌剤や分子標的療法薬による新規細胞死誘導機序の解析(研究ページ)

2. 難治性白血病の新規予後因子の解析と新規治療法の開発(研究ページ)

3. 多剤耐性菌に対する免疫グロブリン併用による新規治療法の開発(研究ページ)

4. 白血病微小残存病変の解析と白血病幹細胞の機能解析(研究ページ)

5. 造血幹細胞移植後や抗癌剤治療後の患者の晩期合併症の解析と治療法の開発

です。(興味を持っていただける方はadachiso[at]kuhp.kyoto-u.ac.jpまで、ご連絡下さい。)

学位・資格

京都大学医学博士、日本血液学会認定指導医、臨床腫瘍学会暫定教育指導医、

小児科学会専門医、小児血液がん学会暫定指導医

担当科目

血液学、血液検査学、血液検査実習、生体防御学概論、検査応用開発学特講、

小児保健学、成人看護学II、共通課題ゼミ

略歴

1985年

京都大学医学部卒業

1985年-1986年

京都大学医学部附属病院

1986年-1990年

福井県立病院

1990年-1993年

京都大学医学研究科発達小児科学大学院

1993年-1995年

島田市民病院

1995年-1998年

京都大学医学部附属病院助手

1996年-1998年

アメリカ合衆国スクリプス研究所

1998年-1999年

アメリカ合衆国カリフォルニア大学サンディエゴ校

1999年-2004年

京都大学医学部附属病院助教

2004年-2009年

京都大学医学研究科発達小児科学講師

2009年-現在

京都大学教授

主な所属団体と役割

日本血液学会会員(認定指導医、代議員)、臨床腫瘍学会会員(暫定教育指導医)、

小児科学会会員(専門医、代議員)、アメリカ血液学会会員、アメリカ癌学会会員、

I-BFM AML委員会board member、造血幹細胞移植学会会員(評議員)、

日本小児血液がん学会会員(理事、評議員、臨床研究審査委員会委員長、白血病委員会委員)、

近畿血液地方会会員(評議員)、骨髄移植推進財団移植調整医師、

JPLSG会員(副運営委員長、運営委員、AML委員会委員長、SCT委員)

JACLS副運営委員長、日本Cell Death学会会員(理事)

受賞歴

アメリカ癌学会 young investigator award

造血幹細胞移植学会 学会奨励賞、公益信託日本白血病研究基金 清水賞